「ない」から始めるプロジェクト in ヨコハマ 振り返りトーク

 

 

 

12月20日の18時。

まだ一週間しかたっていないが。。もう遠い昔のような。。

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017のアートパフォーマンスとして

「ない」から始めるプロジェクトと題して、

横浜にある施設「訪問の家 朋」から寺垣蛍さんサポートとして諫山さん、

そして総合ディレクターの栗栖良依さん、

批評家の藤原ちからさんと

10月7日に行ったパフォーマンスについての振り返りトークが行われた。

 

正直のところ、栗栖さんから、はじめにお話しを頂いた時、

躊躇した覚えがある、

特に片山工房の主軸で創作を行なっていた

澤田隆司が関係することもあり慎重に事を運びたかったのだろう。

只、直感として、OKを出したように思う。。

 

それから、ゆるやかに事が進み始め、

その間に藤原ちからさんと出会い、

訪問の家の寺垣蛍さんと出会い、

自分の中にある、障害のある方の「強烈な重み」を

外へ投げかけられる契機となるかもしれないと感じた。

 

当日のアートパフォーマンスは、藤原ちからさんの文に追い風を頂き、

みごと寺垣さんの「本来ある力」で大波を越えた。

 

※ 文章は画像をクリックして頂くと大きく見えます。

 

そんな話を、2時間にギュッと圧縮した振り返りトークだったが

今も、あの場の重たいものを重たく話している自分の身が、

どんどん軽くなるのを肌で感じている。

 

この「ない」から始めるプロジェクトは、

ゼロから産み出す自然なスタイルを掌典を使い、

普通の行為を辿ったに過ぎない。

この行為が現実に産まれたことは、ビジュアルにしても、

色々な方々の想いにしても、当日観られた方々や、

その行為を違う形で鑑賞した方々に何らかの「問い」を残したと感じている。

 

 

 

 

只、寺垣蛍さんが、

糸を引っ張って紙コップを倒しペンキをキャンバスに流しただけではなく。

 

只、栗栖良依さんが、

片山工房に来て、澤田隆司と新川の行為に着眼しただけでなく。

 

只、藤原ちからさんが、

神戸市長田区に来られ、日記を綴っただけではない。

 

それは、みなが、

ある何かに「引っかかり」

ある何かの「かたちを」つくることで、

あらゆる何かに「電話をしたかった」のかもしれない。

 

声なき多数と声ある少数の方々が、

受話器を取り、回線がつながる事を願って。

 

 

 良いものづくりは、良い距離感と、いい人たちから

 始まるのだと知らされた。

 

 このプロジェクトは、大河のように静かに流れ

 大河のように力に満ちた

 もの...

 

 

 本当は、まだ、始まっていないような気がする。

 

 

しんかわ拝