本質と旅する

 

障害福祉サービス事業 事業番号2810600961号 

これが、片山工房の本質である番号。

 

この緊急事態宣言を受けて、片山は今、やむ得ない人を除き、がらんとしている。

でも、当初の片山はこんな感じでスタートした。それは、毎日通う場ではなく、

色んな選択肢を持つ事も大切だと考えたうえで、大きく先を見た流れを現実にした結果、

登録人数は多いが、一日の利用を、マンツーマンの体制や本人の望む形を優先したことで、

進んだ経緯がある。

 

だから、本音を言うと、家にいたらダメだから面接に来た人、

社会に出ないとダメだから面接に来た人、

本当は今回の件で、数名の人は「今」家に居れるしお父さんお母さんと居れるし、

通わなくて良いし、幸せじゃないのかなぁと、思う。推測だが。。

そんな事言ったら、収益事業としての片山は成り立たないが。

 

確かに場が必要な方は沢山いるけど、今回の流れで、

一番ホッとしているのは、無理に通っていた人々かも知れない。

視点を大きく変えて、本人の本質を捉えて迫りたいもの、

だんだん、自分たちは良いことしているみたいになっていて、

施設の為、社会や世の中に一石を投じるため、自分の存在意義のため、

こちらから勝手に手を繋いでいるのかも知れないし、

世の中には色んな形があって、本当に望んでいる事を出来ているか考えてしまう。

色んな依頼も沢山あって、でもそれって、本人の望みではなくて、依頼者の望みだったりする。

表裏一体、誰の為の「今」なのだろう。。

 

実は、大好きなお兄さんといつも一緒に居たかったこと

 

実は、本当は絵を描くのではなく

家で好きなゲームを目一杯したかったこと

 

実は、社会に出るなんて周りが決めてることで

大好きな家で大好きなお母さんとずっと居たいこと

 

薄々感じていたよ

だから今、めっちゃ幸せやろ、多分。。

 

君の生きるは、君の人生

君が選ばなければならない

君が選べるように選択肢を沢山用意したいし

次来たときは、いつもと一緒の距離感も保ちたい

ただ、場があることで、お日様に当たれるし、ちょっとしんどいかもしれないけど、

周りは存在を受け入れて遠くから見ているし、かすかな声に耳を澄ましている。

決して施設や社会の一部になってはならないと思うよ。

 

だから、長い目で見て、君とこちらの想いが繋がる事を考えたい。

スタッフたちは、日々、いつも以上に忙しく、

アイデアを出し合って個人個人の創作キットを作って郵送したり、毎日毎日、気にかけている。

 

ここまで書いたけど、場(施設)はご両親にとっては大切でもある。

通われている、お父さんやお母さんの心労も大変さも分かるだけに、悩ましい課題でもあって

だから、必ず、みなが笑顔になる構図と図式を作成したい。

 

居心地の良い旅ばかりではないと思うけど、だから面白いし、

これからも、君の本質と旅したい。

 

 

「今」そんなことを思う。

 

 

 しんかわ