半凶という仕業

 

娘の合格参りで北野天満宮へ報告に伺った、

ありがたいことに皆のおかげをもって一区切り着いた。

そのあと、三女がおみくじがしたいと言うので、

おみくじを振るが重すぎて僕が振ることになる、12番。

 

受付に行き、裏返しの紙を頂く、うっすらと浮かぶ半凶という文字、

人生で初めての凶の文字を引く、これは三女ではなく、私への文字。

ふっと力が抜けた。腑に落ちた状況に身体が軽くなる、

今の重荷をしっかりともって歩くべしと。

浮き足立つこと無く謙虚に進むことを意味すると感じ、今あってのおみくじに感謝する。

 

北前船は、重みをのせ荒波を航海した、鉄道が出て来るまでは、

文化と経済の大動脈を担って活躍したと言う。

五稜郭は、役所として役目を果たしたが、建造の趣向は藩を守る「城」であった。

北陸には、越前ガニと氷見の寒ブリが存在し、

どちらも厳しい漁場の中水揚げされ絶品の品となる。

区切りと言うことは、人や物を前進させる「小さな動力」を備えるのかも知れない。

梅が綺麗な頃を抜け桜が咲き舞い散る日には、

吉と言う明日がのぞくであろうことと、香りを便りに半歩すすむ。