新年度に向けての挨拶 

まさに、4月1日は、令和6年度法改正(報酬改定)が始まる日。

片山工房としては、存続をかけた日でもあります。

 

行ってきた20年は、全て「人が軸」の元、人の自由と選択、

そして自分を活かし生き抜く環境と視野を目指して歩んで来ました。

それが、この度の改正により、人の自由の定義が揺らぐ業界の世に突入したと認識しています。

 

人の自由には「時間の制約」があってはならない、

人の選択には「時間の制圧」があってはならない。

この事情を財源や制度においてコントロールしてはならない。

その人の1時間はあの人の6時間であり、その人の6時間はあの人の1時間に相当する。

自由な時間を征圧した時、人の未来や冒険心・そして挑戦が削ぎ落とされることを銘肝していただきたい。以上。

 

それを踏まえ、新年度、「美品」良質な物や事は儚く脆いが、

その「美しさ」を常に意識し、人の姿勢や考え立ち振る舞い、

全てにおいて「美しさ」とは何かを徹底して探る年とし、出会いの基準を確保する。

 

雄大な誇りを持ち、福祉と表現において多角的な視野のもと高みを目指したプロ集団として、

足元の花を愛で、地平線の彼方の到着点を捉え、今すべきこと、

明日の見える今を時には模倣し力強く独創する。

 

昨今の法改正、全国の障害福祉事業者において、

新年度の挨拶を今この日に記することは覚悟を持って挑み武士は食わねど高楊枝。

その瞳はクローバルであり、日本ではない。踏み出しを高く誰よりも先にその未来を知り築くため。

障害と福祉と表現=人や社会に役立つのではなく、

各々の自分を作り上げる世界。正々堂々と胸を張ってこの世界を生きる人を育てたい。

挑んできた社会に負託された使命として、

この「正しく怒る」が、恒久性ある、

明日の良質な方向となる原動力を意味して、ご挨拶とします。

 

人は生きるために、生きる。

 

特定非営利活動法人100年福祉会

片山工房 理事長

新川修平