新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

平成26年の年頭にあたり、利用されている方、ご家族、スタッフ、

関係者、皆々樣方に新年のご挨拶を申し上げます。

 

昨年は、片山工房を利用して頂きました事、支えて頂きました皆様、

誠にありがとうございました。

スタッフに関しても、大変お疲れさまでした。

 

昨年の片山工房は、皆様のご尽力のもと、10周年の作品展・シンポジウムを終える事が出来ました。

10年間、日々、現場の想いを大切に、常に利用されている方々の本心に耳を傾ける事を一貫とし、

通う事、休む事、笑う事、疲れる事もスタッフ共々、共有して来たと実感しております。

福祉業界として、地域にコンパクトに場を設けている工房として、

出来る事は何かを常に考え、社会資源の一つの「かたち」を維持して参りました。

 

多様性の中の重要性に着目した「かたち」が2014年に求められる

「碇」だと信じ、邁進して行く所存です。

 

「すがた」として、福祉とアートの視「線」と「点」が、片山には存在致します。

両者とも、つかみ所のない性質の基、福祉として、美術として、生活として、交差する「三重点」

を明確に浮き彫りにし、100年福祉会の名の下、

11年目の貴重な年として「こたえ」を出すための一歩となることと思います。

 

視「野」として、大枠である、日本の障がい者サービス事業のあり方を精査し、

国外の淘汰された場の現状など、本来のあるべき福祉の姿勢とは、人がひととして、

本来あるべき「福」と「祉」を、未来の未来を見据えた目と手と足で探り、

実行していくことが、すべての将来を掴む手だてと考えております。

コンパクトとシンプルを重視し、それに加え「知る重要性」をキーとして場の強調にあたります。

 

知る・学ぶ心。それによって生まれくる「かたち」を具現化することが

片山の「身」につながると考え、美術の世界での工房での

あり方と解釈も必要事項の一つとして年輪のように身につけていく年でもあります。

 

 

「遠」「近」の目、双方の見方で、将来の奥行きをしっかりと自覚し、

スタッフ共々、咀嚼した上で、利用されている方々やご家族、関係者、

地域、市、県、国に反映できることを念頭に遂行して参ります。

 

おはようございます。

こんにちは。

お疲れさまでした。

さようなら。

お気をつけて。

 

ありきたりの言葉の中にこそ、つながりの言葉があるように

片山として、ありきたりの場を今年も存在していく事が

皆様方との貴重な会話になることを信じております。

 

安全な姿勢、丁寧な姿勢、可能性を引き出す姿勢をスタッフに告げております。

 

ひとりひとりが、ひとりひとりの、必要な「役」を感じて頂けることを

想い、以上の所信を申し述べました。

 

本年が皆様とご家族にとって実り多く、

健康で幸せな一年となりますことを心から祈念し、

新年の挨拶といたします。

 

                   新川修平