なにをもって

 

 自分に何が必要か、常に考えています。

 

 片山工房は11年目に入ります。

 

 1年目、仕事があまりなく、床を磨いていました。2年目も床を磨いていました。多分、5年くらいは床を磨いてました。

 

 片山工房の理想は、面接時の希望を忠実に叶えること。

 家を出たい

 絵を描きたい

 落ち着ける場所にいきたい

 お話ししたい

 電車に乗りたい

 足を動かしたい

 ただ、何かしたい

 何もしたくないが、外に出たい

 外に出たくはないけど、少し出たい

 

 「たい」を丁寧に守ることに、注いでいる場でありたいと願っていた

 

 実は、新川の理想には達している場が出来ているのが実情。

 

 これ以上、何を必要とするのか。

 

 切実に面接に来られた方々の、足るを満たしたとき、次に何かを考えないと行けないことが、もう不誠実なこちらの側の頭に変換されつつある。

 

 こちら側の自己満足は避けたい。

 

 ひとりひとりを、しっかりみると、もうこれでいい。もうこれでいい方が多いように思うんです。

 

 なにをもって

 

 頭を使うのか

 

 今一度、考え直したい。

 

 人は常に向上することがいいのか

 

 フラットになるとこが、そのかたの願いなのではないのか

 

 こちらが思っている理想は

 

 常に相手が思っている理想ではないことを

 

 なにをもって

 

 向上を止め、必要は進む

 

 決着をつける。 そのさじ加減が、全てを左右する。

 

 なにをもって。

 

 

 しんかわ