年頭のご挨拶 「基礎の数字と人の智」

 

新年明けましておめでとうございます。

片山工房も今年20周年を迎えます。

 

20年前に、人の表現や楽しみが明日をつなげる原動力だと感じスタート致しました。

未来を感じるものこそ、今の充実と生きる実感ではないかと。

毎年、地道に足元をしっかり見て、浮き足立たぬよう歩んでいます。

 

特に意識していることを年頭に書きます。

 

社会の福祉のあり方として、令和2年厚生労働省によると、

社会福祉施設が8万ヶ所、定員が403万人と年々増加傾向にあり、

事業所や放課後デイなどを入れると膨大な数になります。

その要因は、身体障害のある方に対してはお年寄りも含め高齢化に対する増加ではあるが、

知的・精神障害のある方は近年の療育手帳等の認知などによる、

人口低下に左右されない数だと明記しています。その年々増え続けるであろう、

障害のある方に対して、いかにして質の高い場を提供できるかが大切になってきています。

 

片山としては、提供など考えてはいませんが、ではなぜ存続するのか、

人に対して良い場とは何かを徹底して思案しながら、

この大きな市場の中で価値を見出すことが、

100年続ける意味のある場だと信じています。

人が素敵な明日を想像できる場であれば本望なのです。

 

常に数値化を意識しています。人が何人いて、どの年代で、どれだけ数があって、

目標値はどこに設定するか、どれだけの率で参加されているか、

それは何年経っているか、自分は何歳まで行うか、

どれだけ借入をすればいつまでに返済でき、それが夢の実現に何%近づくか等、

自分の立ち位置を俯瞰して考え、どの数値で満足できるかを計っています。

ただ、数字では表せないことが、最大の幸福だとも心得ながら、、。

 

今年は、20周年になります。

皆々様に支えて頂きながら、ようやく20年。100年の5分の1にあたります。

ある数学者の方が、20年刻みで人生をリセットすることが好ましいと

言われていました。次の20年に向ければ、今は1歳に相当します。

 

数字を大きくするだけの経営ではなく、

優先順位よりも「劣後順位=やるべきでないことを決めること」

数字で言えば、マイナスを作る経営基準を本格的に思考導入していきます。

マイナスとマイナスであればプラスになるように。

 

人の情熱や感性、人情に大きな心、数字では表せない世界

 

それが、片山工房だと「人が軸」そんな人ある場を大切に歩んで参ります。

 

浮き足立たず、驕りなく、基礎を第一議に。

 

 

それでは今後も

ご指導ご鞭撻を頂戴し、

今年も、皆様とご家族が一年健康であること、

そして実りの多い年となることを祈念して、

拙い、私の年頭の挨拶とします。

 

 

 

 

特定非営利活動法人100年福祉会

 

片山工房 理事長 

 

新川修平